これから家を建てるのなら、年を取っても安全に快適に住める家が欲しい、リフォームを見越した間取りにしておきたい、という人が多くなってきました。将来、マイホームの買い替えを考えている人は、中古物件になっても建物の評価が高く、商談が有利に進むようにと、作りの良い耐久性がある家を建てようとしています。
土地の値上がり神話が崩れ、地球の資源やエネルギーの無駄遣いが叫ばれている今、「丈夫で長持ちする家」を求めるのは、自然な動きです。上部で長持ちする家は地盤の良さや、耐久性のある工法だけでは成り立ちません。トータルにプランすることが大切です。高齢になっても安心して暮らせる安全性、家族構成が変化してもリフォームしながら住める融通性のある間取り、環境にやさしい素材や設備など、トータルな視点で住まいを作ることがポイントです。
何十年も住んでいれば、当然暮らし方も変わってきます。子供が大きくなった、子どもが結婚して家を出た、二世帯になったと、その都度リフォームしていたら、ほぼ10年ごとにリフォームしなければなりません。せめてある程度は暮らしの変化に対応できるように、融通の利く間取りにしておきます。
物は必ず増え続けます。屋根裏やロフトを作ったり、階段下に大きな納戸、床下に大きな収納庫等、大型の収納スペースを作ってみませんか。押し入れ感覚の大きな収納スペースを用意しておけば、居室側に物があふれません。
日本の木造建築は、簡単に言ってしまえば、柱と梁で屋根を支える工法です。間取りや、外観デザインがとても自由なうえ、修理やリフォームしやすいなど柔軟にカタチを変えられる利点があります。また、住んでいる人に安らぎを与える木の表情、木の部屋の自然な音の響き…。「木」の味わいは年月が経つほどに増します。
床下の防湿施工されたベタ基礎や、床下の通期のための基礎パッキン工法等は建物の寿命に大きな影響を与えます。外壁の通気工法も含め、空気の「よどみ」をなくすことは大切な要素となります。